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『休日のお昼は、手づくりパンで』

 藤田千秋本人による本の解説ページです。

休日のお昼は、手づくりパンで 『休日のお昼は、手づくりパンで』藤田千秋著:文化出版局 2001/11
・・・・・・・・    ・・・・・・・・ 撮影         : 藤田千秋
AD・デザイン    : 鷲巣 隆 さん
編集         : 春日井富喜さん
Chiaki 
生まれて初めての自分の本。
パンを焼くにはどうしても時間がかかります。家で焼くには、自分や家族の生活にうまく組み入れるのが無理なく続けられるいちばんのこつですが、お休みの日のイベントにしてしまう手もあります。
手づくりパンはそれだけで立派な主役。
おいしく食べてあげて下さい。

●はじめての本の撮影●
数年前からとり続けてきたパンやお料理の写真が功を奏して(?)撮影も自前です。
2001年の3月から、自宅で週に2日くらいの割合で始めた撮影は、最初こそじっくりすすめていたものの、<本の出版初めて>&<素人カメラマン>のおかげでなかなか進まず、とうとう梅雨に突入。
素人カメラマンは自然光でしか撮れないので(ライティングのわざを知らない!)撮影はお天気に左右されることとなり、ますます撮影は遅れ、気がつけば夏。
炎天下でパンはすぐにぱりぱり、サラダはすぐにしなしなです・・・いったい本はいつになったら完成するの?・・・。
今でも1つ1つパンの写真を見るたびに、その時の状況が懐かしく思い出されます。
自然光でしかとれないことが、さいわいしたのか、プロのカメラマンの方々からの評価が高かったのには、びっくりしました。

●好きな写真●
苦労してとり続けただけあって、どのパンの写真も本当に大好きです。自分で作っているのだからなおさらです。中でも好きな写真は、やはり好きなパンにもつながるようです。撮るときの思い入れのせいでしょうか?()の中は本のページです。

・ ブレツェン(14p)
好きなパンのひとつでもあります。皮が薄くてぱりっとした感じ、ふんわりした中身の部分が写真からも伝わってくると思います。都会的だけどパンの温もりが感じられて好きです。おいしいバターといちじくのジャムかお気に入りのハワイの蜂蜜を添えたい。バナナとチーズがあればなおうれしい。

・ イングリッシュブレッド(21p)
表面のひび割れがおいしそう!お日様みたいな黄色のバック(黄色い薄紙を使っています)もパンの色と合っていて好きです。

・ プルーン入りライ麦ロール(36p)
普段はあまり使わないピンクのラインのクロスがなんだかライ麦を浸した赤ワインの色を思い出させるよう。表面の粉をふいたよう感じやぱりっとはじけた木の葉模様の切れ目もいい感じです。

・ あずき入り玄米ロール(44p)
表紙にもなっている写真ですがぱりっというよりぱかっとあいた十字の切れ目がしっとりしたパンを想像させてくれて(実際そのとおりです)少し小豆色に染まった切り口もとてもおいしそうではありませんか?

・ バナナ入りモンキーブレッド(80p)
写真を撮るときに型から出したままか、それともひっくり返そうか迷ってしまいました。結局両方撮ったのですが、ひっくり返した方の底のかりっと焦げたあたりがおいしそうです。グリーンのクロスやバックがバナナの葉っぱを思い出させます。

●おすすめのパン●
・ じゃがいもパン
じゃがいものおかげでしっとりと焼き上がるパン。皮はうすめで言われてみればほんのりとじゃがいも風味。おやつパンじゃないのにそのままでもおいしいパンです。じゃがいもは2個とはなっていますがやはり上手に作るにはきちんと重さをはかりましょう。

・ オリーブオイルパン
なんてことはない、とてもシンプルなパンですが、その分粉の味が感じられるパン。やっぱりイタリアンに合います。

・ ダッチブレッド
とにかく外側がかりかりとおいしいパンです。外側にぬる生地も発酵させるためひと手間かかりますが、そのかいのあるパン。

・ いちじく入りライ麦パン
モラセスの入ったパン生地がおいしい。いちじくをレーズンやクルミに代えてもおいしいパンです。ワインのおともにぴったり。

・ バナナ入りモンキーブレッド
バナナが大好き!(たぶん果物の中で一番)だからパンにも入れてみたかったのです。バナナ入りの生地はふくらみが悪いのですがほんのりと甘いバナナのかおりがうれしくなるパン。形もかわいいんですよね。
ただ電気オーブンでは大きい型で焼くのは難しいのでパウンド型や少し小さめの型にわけて作った方がうまくいきます。(2冊目の本『雑穀と豆のパン』のモンキーブレッドを参考にしてください)