『こねないで作れるバゲット
と美味しいパン』
藤田千秋本人による本の解説ページです。
『こねないで作れるバゲットと美味しいパン』 藤田千秋著:日東書院刊 2017/3 | |
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撮影 :寺岡みゆきさん デザイン :岡本佳子さん(kahito commune) 取材・文 :沖田恵美さん 調理アシスタント :水野早苗さん 構成・スタイリング:森田有希子さん 企画 :牧野貴志さん(辰巳出版) |
Chiaki | |
10年近く前に考案した「こねないパン」の本です。 おかげさまで「こねないシリーズ」の著書は4冊目になりました。 「こねない手軽さ」とその「美味しさ」がご好評いただいたのが嬉しい限りです。 今回は、より本格的な「バゲット」に特化した内容になっています。 同じような配合でつくれるカンパーニュや食パンなどもご紹介していますし、 バゲットとは正反対、バターをたっぷり加えたブリオッシュもご紹介しています。 「バゲット」というとシンプルさゆえに 家庭で焼くには最も難しいパンの代表でもあります。 専門書を見ると「モルトエキス」や「ビタミンC」が必要だったり、 コントレックスなどの硬水を使うレシピだったり、 そしてそれらはだいたい微量なので1g以下までは測れる微量計が必要だったり・・・ハードルは高くなるばかり。 せかっくこねないで手軽に作るのだから、なんとかもっと手軽に作りたい!と思い、試作を重ねました。 結果、粉はスーパーで買える「日清カメリヤ」。 他には少量の砂糖(レシピではもろもろの都合上入っていますが、入れなくてもOK)と塩・イースト・水道水だけを使って作ることができました。 これにはバゲット大好きな私も嬉しい限り! 強いていうと焼く時にテンパンをアツアツにする等ちょっとだけ気を使います。 本書ではそのあたりのコツもご紹介しています。 イーストが少なめで発酵がゆっくりですから冷蔵庫など活用すれば「パン生地」に振り回されることもありません。 私のオススメは 1.前日の夕方に生地を混ぜて室温におき、室温で約3時間、ガス抜きをしたら冷蔵庫へ 2.翌朝、生地を冷蔵庫から出して室温に2時間ほどおいたら成形して二次発酵→焼く。 これで10時ころには美味しいパンが焼きあがるのです!! うまく時間差をつければ3〜4種類のパンを焼くことも、思ったほど難しくはありません。 待ち時間にランチの用意をすれば、リッチなランチを楽しめます! まずはシンプルなバゲットに挑戦いただければ!と思います。 どうか皆さんの生活に「こねないパン」作りが組み込まれますように! |